熱が出ておなかが痛い! そんなときは「子宮内膜症」を疑ってみる

Young woman sitting on the bed with pain

少しおなかが痛くて熱っぽい。おなかの風邪かな?と思ったけれど、下痢もしていないし…。そういえば、最近おりものに血が混じっているかも…。

これは不妊の原因にもなる子宮内膜炎の症状です。子宮内膜炎は、一つひとつの症状が重くないこともあり、そのまま放置すると進行し、炎症が卵管にまで及んで不妊の原因になることも。
今回は、そんな危険な子宮内膜炎についてお話します。

「内膜炎」と「内膜症」って違うの?

子宮内膜は、子宮の一番内側にある粘膜で、一定のサイクルで新しいものに入れ替わります。内膜が剥がれ落ちて、体の外にでることを「月経」と言います。

子宮は、膣を通して体の外とつながっているため細菌が子宮まで到達して感染を起こすことがあります。これが「子宮内膜炎」です。

「子宮内膜症」は名前が似ているものの、子宮の内膜が卵巣、卵管や腹腔など子宮以外のところにできてしまう病気で、「内膜炎」とは全く異なる病気です。

子宮内膜症の原因は?

性感染症の原因となるクラミジアや淋菌に加えて、皮膚や腸に常在している大腸菌やブドウ球菌、連鎖球菌なども原因になります。

子宮内を触る手術や避妊具、出産などで子宮に傷がついた時に、傷から細菌が侵入して感染することもあります。

また、出産後や流産、中絶後では子宮の入り口が開いているため、子宮の中に細菌が侵入しやすくなります。特に出産後の産褥期(さんじょくき)におこる内膜炎は「産褥性子宮内膜炎」と言われます。

あまり症状が現れない内膜炎

子宮内膜炎は、急性子宮内膜炎、慢性子宮内膜炎、老人性子宮内膜炎の大きく3つに分けられます。いずれも、腹痛、発熱、生理不順などの症状があっても軽いため、見逃されるケースが多いのが特徴です。

急性では子宮内膜に菌がいるだけなので、月経で内膜が新しくなることで改善することも多いですが、慢性では子宮の筋層にまで菌が侵入して、再発を繰り返し不妊の原因にもなります。

老人性は、自浄作用のある膣の粘液が減少して、菌に感染しやすくなるために起こります。

性行為で感染する、クラミジアや淋菌は、子宮内膜にとどまらず、子宮から卵管を通っておなかの中にまで侵入することもあり、注意が必要です。
月経やおりものの状態がいつもと違う場合は、そのままにせず早めに婦人科や産婦人科など、病院にかかりましょう!

「この記事について」
特定の治療方法や医学的な考え方・評価をすすめるものではありません。
あくまでも病気に関する理解や知識を深めるための参考材料としてご利用ください。