タンポンで命がキケン?トキシックショック症候群とは

おびえる女性

トキシックショック症候群ってなに?

トキシックショック症候群とは、黄色ブドウ球菌が原因で、短時間に命を落とす危険があるような症状を引き起こす病気です。発症することは極めてまれと言われていますが、誰でもかかる危険性があり命にかかわる病気なので注意が必要です。

原因となる黄色ブドウ球菌は、食中毒や傷が化膿した時などによく名前を聞くかと思いますが、3人に1人は皮膚や鼻、脇の下、陰毛、膣などに生息しており、通常は害がない細菌です。

しかし数種類ある黄色ブドウ球菌の中には、増殖する時に毒素を発生するものがあります。この毒素が人にとって害となるのです。何らかの原因で毒素が体内人取り込まれ、全身に循環することでトキシックショック症候群を発症します。

トキシックショック症候群の原因として多くあげられているのはタンポンです。関連性ははっきりと証明されていませんが、発症者の約半数がタンポンを使用する女性と言われています。

怖い症状

蒼白くなる、冷や汗が出る、呼吸が乱れる、全身の力が抜ける、脈拍が弱いという症状が現れるショック状態に陥ると治療が難しいため、早い段階での発見と治療が重要となります。現れる症状はインフルエンザの重い症状に似ています。

急な高熱、錯乱、吐き気、めまい、頭痛、腹痛、下痢、筋肉痛、日焼けのような発疹、意識がはっきりしない、血圧低下、失神などです。すべての症状が現れる事や、このなかの数個が現れる場合もあります。

緊急事態の対応法

トキシックショック症候群は命を脅かす事もある病気ですが、早い段階で治療できれば回復の可能性が高くなります。自分や身近な人にトキシックショック症候群のような症状が現れた時にはなるべくはやく医療機関へ相談することが大切です。

忘れてはいけないのは、女性だけがかかる病気ではないという事です。

発症者の約半分がタンポンを使用する女性である事も事実ですが、残りの半分はやけどや虫さされ、手術後の感染などタンポンとは無関係で起こっています。男性でも子供でも高齢者でも発症する可能性があるのです。

残念ながら毎年数名の方がトキシックショック症候群で命を落としています。症状に気づいたらすぐに医療機関へ相談しましょう。

タンポンに潜む危険!正しい使い方で安全確保

発症者の半数がタンポンを使用している女性といわれていますが、タンポンの使用方法を正しく理解していなかったために起こる事も少なくありません。

タンポンは月経量が多い時期や、ニオイや漏れが期になる時に使用すると便利ですが、月経血には栄養が豊富で、適度な湿度と湿度が保たれているため菌が繁殖しやすい環境にある事を忘れてはいけません。

タンポン挿入時や取り出す前に必ず手を洗う、説明書の記載通りに使用する、吸収量が多いものでも8時間以上使用しない、タンポンだけでなくナプキンと交互に使用するなどに注意しましょう。

そんなまさか…と思うかもしれませんが、タンポンを挿入しているのを忘れて放置してしまう例や、取り出したと思い2個挿入してしまう、タンポンの1部が膣内に残ったまま放置してしまう、膨らみすぎて取り外せなくなってしまった例などもあります。

このような場合は分泌物に異臭がする事が多いため、心配な場合はすぐにタンポンを外し産婦人科を受診しましょう。タンポンを外したからといって、毒素がなくなるわけではありません。

トキシックショック症候群で命が危険にさらされてしまう前に、正しい使用方法を守る事が大切です。

「この記事について」
特定の治療方法や医学的な考え方・評価をすすめるものではありません。
あくまでも病気に関する理解や知識を深めるための参考材料としてご利用ください。