性病を治療しても不妊症に!?予防と早期治療が幸せな妊娠のカギ

Obstetrician and women of the examination room

不妊症の原因といわれている性病

妊娠を希望するカップルが1年以上妊娠しないと不妊症が疑われ、自然に妊娠する可能性が低い場合「不妊症」と言われます。

カップルの7組に1組は不妊症とも言われておりとても身近な問題です。

その不妊症の原因にもなると言われている性感染症(性病)には「性器クラミジア感染症」「淋菌感染症」「膣トリコモナス症」の3つがあります。

特に性器クラミジア感染症は感染力も高く、男女ともに最も多い性感染症であり現在も感染者は増加傾向にあります。

菌や虫が子宮や卵管まで!?進行すると怖い3つの性病

  • 性器クラミジア感染症は、細菌が原因の性感染症です

自覚症状がほとんど現れないため、感染に気付かず放置してしまう場合が多くあります。

感染に気付かず進行した場合、子宮の下部にある子宮頸管から、卵管という卵子を子宮まで運ぶ管まで菌が侵入し炎症を起こします。炎症が原因で卵管が変形し塞がってしまう可能性があります。

  • 淋菌感染症は、細菌が原因の性感染症です

感染した女性の約80%が自覚症状のないまま進行します。

放置すると子宮の内側の粘膜が炎症を起こす子宮内膜炎や卵管炎を引き起こします。

  • 膣トリコモナス症は、原虫とよばれる虫の一種が原因の性感染症です

泡状で悪臭のするおりものの増加や痛みやかゆみなど、特徴的な症状が出る人もいますが、約50%の人は自覚症状がありません。主に膣炎を起こすのですが、進行すると炎症が卵管まで進みます。

性病を治療しても不妊症!?過去の感染が原因になることも…

性器クラミジア感染症、淋菌感染症、膣トリコモナス症は自覚症状が現れにくく感染に気付かない事も多くあります。

また現れていたとしても治療を行わないなどで、炎症が子宮頸部や子宮内部、卵管などに進むと、卵管の変形や閉塞、着床が正常に行えなくなる可能性があります。

このように、性感染症の感染そのものでなく治療せずに進行してしまった事が原因で不妊症や子宮外妊娠、早産、流産のリスクが高まります。言い換えると性感染症の後遺症のようなものです。

また、それぞれの性感染症だけでなく複数の性感染症に同時に感染していることもさらに不妊症などのリスクを高める要因となっています。

不妊症だけじゃない。大事な赤ちゃんへの影響

性感染症は不妊症や早産などだけではなく、母体から子供へと感染してしまう事がある病気です。

性器クラミジア感染症や淋菌感染症、膣トリコモナス症だけでなく、梅毒、カンジダ症、性器ヘルペスウイルス感染症、HIV、B型・C型肝炎、尖形コンジローマも出産時に赤ちゃんに感染するリスクがあります。

性感染症は早期の治療で長期化する事なく治るため、自覚症状がない場合でも定期的な検査を行う事が大切です。

自分やパートナー、そして将来生まれてくる子供のためにも性感染症のセーフティーセックスを心がけましょう。

「この記事について」
特定の治療方法や医学的な考え方・評価をすすめるものではありません。
あくまでも病気に関する理解や知識を深めるための参考材料としてご利用ください。