性病に十分注意しているのにおりものが臭う!細菌性膣症が原因かも?

Sexy women during change of clothes

たくさんセックスがしたい!そこが落とし穴

膣の中には乳酸桿菌(にゅうさんかきん)という細菌が多く存在しており、一般細菌の増殖を防ぐことでバランスを保っています。しかし、何らかの原因で乳酸桿菌が減少し一般細菌が増殖してしまうと、膣内の細菌バランスが崩れ、膣が炎症を起こし細菌性膣炎を発症してしまいます。

細菌性膣炎の一番の原因と言われているのは、過度のセックスです。

複数の相手とセックスを行うことだけでなく、同じ相手でもセックスをしすぎることで発症しやすくなると言われています。また、膣洗浄を頻繁に行う事や、疲労やストレス、月経や病気による免疫力低下、ホルモンバランスの乱れなどが原因となることもあります。

細菌性膣症はカンジダやトリコモナスのように特定の細菌が原因ではなく、もともと膣内に存在している細菌が異常に増殖して起こるため、セックスの有無やコンドーム使用の有無に関わらず女性であれば誰にでも起こりうる病気です。

ショック!カレに臭いと言われた原因は!?

細菌性膣症の約半数は症状が現れないため、病気に気付かずに過ごしている人も少なくありません。特徴的な症状は灰色で魚のような強い悪臭がするおりものやかゆみです。おりものの量が増えると感じる人は比較的少なく、サラサラとしたものが分泌されます。

また正常な膣のpHは3.5から4.2の強い酸性を保っていますが、細菌性膣症になるとpHが5.0以上のアルカリ性へと偏ることも知られています。どのような細菌が増えすぎてしまうのかは個人差があり断定することはできませんが、大腸菌や連鎖球菌、ブドウ球菌が増えてしまう事が多いと言われています。

膣内にもともと存在していた一般細菌だけでなく、腸の中の常在菌が膣で増えてしまう可能性があるとも考えられています。

炎症が奥の方まで…重い生理痛や不妊症・早産の原因にも

細菌性膣症では膣の細菌の増殖を防ぐ力が弱まり、膣や膣と子宮の間にある子宮頚管が炎症をおこします。症状が進行すると子宮頚管から上へと炎症が広がり子宮の周囲炎になり、子宮周囲や卵巣卵管の炎症や癒着をおこし生理痛や不妊症の原因となります。

また膀胱炎や膀胱と腎臓をつなぐ尿管が炎症を起こすこともあります。細菌性膣症のもっとも注意する点は、子宮内で胎児を包んでいる絨毛膜(じゅうもうまく)や羊膜に炎症を起こすことや早産や新生児の肺炎・髄膜炎・菌血症などの感染症の原因になることです。

妊婦の約30%は細菌性膣症を発症しており、妊娠16週では5.5倍、24から37週では2.8倍も早産の確率が高くなると言われています。

再発リスクが高い?普段の生活にも見直しを

細菌性膣症は原因となる細菌がそれぞれ異なるため、特定の治療法が確立していません。膣内の環境を正常に戻す膣剤や内服薬などがありますが、多くは薬を膣に挿入する膣剤での治療がおこなわれます。

自然治癒することもあるため症状がでていないケースでは、治療を行わない事もあります。しかし、放置すると症状が続くことだけでなく、炎症が広がるケースや、他の性感染症にかかりやすくなるため専門医での治療が必要です。

また、薬で膣内を正常に戻しても、普段の生活や性環境に変化がなければまたバランスが崩れてしまい再発してしまいます。薬での治療と合わせてセックスや生活環境を見直すことが大切です。

セックスは同じ相手と適度に行っているのに何度も繰り返し細菌性膣症になってしまう人は、疲労やストレス、体調不良などに注意することと合わせて、体の免疫力を高めるような食生活が必要なケースもあります。

「この記事について」
特定の治療方法や医学的な考え方・評価をすすめるものではありません。
あくまでも病気に関する理解や知識を深めるための参考材料としてご利用ください。