子宮頸がんワクチンで予防と治療の〝一石二鳥〟が期待できる!?

Doctor that hit the injection

子宮頸がんは誰もが感染する可能性がある、「ヒトパピローマウイルス」によって起こることがわかっています。セックスをしたことがない時期にワクチンを打つことで、子宮頸がん予防が期待できるとして、一気に認知度が広まりました。実はこのワクチン、今までは予防にばかり目が向けられていましたが、発症してしまった子宮頸がんにも治療効果があるのでは?と期待されています。

手術治療が不要に!?子宮頸がんワクチンの可能性とは

子宮頸がんを起こす原因ウイルス、「ヒトパピローマウイルス」16型と18型による子宮頸がんの初期、子宮頸部上皮内腫瘍(子宮頸部の浅い層のみにがんがあるタイプ)に対して、子宮頸がんワクチンを投与すると腫瘍が縮小する治療効果があることがわかりました。

通常子宮頸がんは、外科的に切除をするか放射線治療もしくはその両方をするのが一般的です。早期のみ、凍結療法やレーザー治療が行われることもあります。

しかし、外科的手術は患者への負担が大きく、出血、感染や早産、流産のリスクとなることもあり、できれば手術をせずに直したいものです。そこで、ワクチン接種による治療が期待されています。

子宮頸がん検診の大切さ

ここで、重要なのが「早期」に子宮頸がんを発見することです。早期ではほとんど症状がないため、検診で見つける以外方法がありません。

ワクチン治療ができるようになったとしても、子宮の深くまで浸潤してしまったがんを消滅させることはできず、将来子供を希望したくても子宮・卵巣を切除しなければならないケースがあることを忘れないでください。

本当に安全なのか?

子宮頸がんワクチンが公的に施行されるようになってから、ワクチンの安全性について危惧する報道が、マスコミで連日大きく報道されました。

子宮頸がんワクチン接種後に起こったとされる、少女たちのけいれんや認知症、自律神経障害など多岐にわたる症状は、一部のワクチン反対者の中で、ワクチンによる免疫異常といった仮説もたてられていますが、関連性を証明する実体のある研究は全くなされていません。

世界保健機関(WHO)は、科学的なエビデンス(証拠)や有効性に基づいて、一貫してワクチンの有効性を認め、接種を推奨しています。特にセックス未経験者では、感染予防の有益性が高いため、ワクチンの有用性が非常に高いのです。

ワクチン接種のネガティブな情報がどこまで関連性のあるものなのか? 真相の解明が待たれます。

「この記事について」
特定の治療方法や医学的な考え方・評価をすすめるものではありません。
あくまでも病気に関する理解や知識を深めるための参考材料としてご利用ください。