セクシャル・マイノリティーに増加する「HIV」あなたの彼は大丈夫?

young male couple holding hands standing on their way together

HIVの治療が進歩して、感染者が長期にわたって普通の人と同じように生活できるようになりました。しかし、現在の治療では、ウイルスを完全に排除するまでには至りません。感染者が長く生きられるようになったということは、それだけ感染が拡大するリスクがあるのです。特に最近では、セクシャル・マイノリティー間での感染拡大が深刻な問題になっています。

バイセクシャルに潜む危険

HIV感染者が増加していることが問題になっていますが、2014年の調査では、新規感染者の7割以上が男性同士の性的接触による感染でした。都道府県別で見ると、東京、大阪、茨城、長野、山梨の順に感染者が多く見られ、約6割は関東圏に集中しています。

昔と違い、インターネットを通じて比較的簡単にパートナーを見つけられるようになったことも、感染拡大を後押ししています。性の多様化から、男性のみならず女性ともセックスをするバイセクシャルも増加しているため、女性の皆さんは彼氏といえども注意が必要です。

性病にかかっている人はHIVにかかりやすい?

セクシャル・マイノリティーを主に診察している都心のクリニックでは、HIV以外の性感染症(性病)にかかった人には、積極的にHIVの検査を受けることをすすめています。そして検査の結果、淋菌感染者の20%、梅毒患者の13%、尖圭コンジローマ患者の26%が、HIVにも感染していたのです。

女性おいても、HIVと他の性感染症が合併するケースが非常に高いため性感染症にかかった時には必ずHIVも検査を行うことが大切です。

HIVの経過と結末

1990年代まで、エイズ発症者の平均寿命は36歳でしたが、現在は50歳前後まで延びています。それに伴い、エイズ関連の病気だけでなく、エイズの治療による二次的な病気やその他の悪性腫瘍(糖尿病などの代謝性疾患、がんなど)が増加しています。

特に、心臓や脳などの血管疾患のリスクが高いにもかかわらず、セクシャル・マイノリティーの喫煙率が非常に高いことなども問題です。

彼氏は必ずしも異性愛者という時代ではなくなったため、まだHIVの検査を受けたことがない人は必ず一度は検査をしましょう!

「この記事について」
特定の治療方法や医学的な考え方・評価をすすめるものではありません。
あくまでも病気に関する理解や知識を深めるための参考材料としてご利用ください。