感染経路は性行為だけじゃない!赤痢アメーバの怖さとは

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赤痢アメーバは、ヒトの腸に寄生する原虫の一つで、特に男性同士の性行為で感染することで有名です。日本ではあまり馴染みがない病気ですが、実は、世界人口の10人に1人の便から検出さているメジャーな感染症です。今回は、そんな、身近になりつつある赤痢アメーバについてお話しします。

病気になるアメーバと安全なアメーバ

赤痢アメーバは人を死に至らしめる怖い感染症の一つであり、日本でも感染者が増え続けているため問題となっています。赤痢アメーバは、大きく2種類に分かれ、病原性のある種とそうでない非病原種に分かれます。

実際問題となるのは、病原性のある赤痢アメーバです。この病原性のあるアメーバは、衛生環境の悪いアフリカや東南アジアなどの発展途上国に多く、世界では100人に1人が感染していると言われています。

残念なことに、日本でも病原性のある赤痢アメーバが流行しているため、治療が必要となります。

性行為だけじゃない!旅行好きな人は要注意

赤痢アメーバは、小学校の理科で習ったミドリムシなどの単細胞のプランクトンと同じ種類である「原虫」に分類されています。「栄養型」と呼ばれる活発に活動する状態と、「シスト(嚢子)」と呼ばれる休眠の状態の、大きく2つの型があります。性感染症では、感染者の肛門周囲を舐めることで栄養型、あるいはシスト型のアメーバが感染します。

大腸の壁には、栄養型の状態で存在し、便の中ではシストの状態となります。シストは生命力が強いため、乾燥した体外でもある程度生き延びることができます。そのため、その便を直接触るのはもちろん、便器やトイレのドアノブなど汚染された部分に触ることでも、間接的に感染してしまう恐れがあります。

また、不衛生な調理環境、水質環境では、感染者のシストが混入していることもあり、途上国の加熱していない食事、生水には注意が必要です。最近は、途上国への旅行者が増え、特に東南アジア帰国者、あるいは来航者からの感染者が増加しています。

赤痢アメーバは予防が大事!

予防策としては、同性愛者は決まったパートナーとセックスを行い、必ず性感染症の検査を定期的に行うこと。

また、途上国では必ず手を洗い、手から直接食べないこと、なるべく加熱した料理を食べ、生野菜・生水(氷も含む)は飲まないことが大切です。

【参照サイト】
日本性感染症学会(赤痢アメーバ症)
東京都感染症情報センター(我が国における赤痢アメーバ症の現状)
メルクマニュアル(アメーバ症)

「この記事について」
特定の治療方法や医学的な考え方・評価をすすめるものではありません。
あくまでも病気に関する理解や知識を深めるための参考材料としてご利用ください。