疥癬ってどんな病気?

people looking at wood tick embedded in human skin

疥癬(かいせん)はヒゼンダニという「ダニ」によっておこる感染症です。肌と肌が触れ合うセックスでは、感染を広げてしまう危険が非常に高くなってしまいます。しかも、大きく2種類あって、どの種類にかかったのかがとても重要です。

ノルウェー型はノルウェーからやってきた?

疥癬には、「通常型」と「ノルウェー型(角化型)」の2種類があります。どちらもやっかいですが、感染力が非常に強いのが「ノルウェー型」で、どちらのタイプなのかをしっかり診断する必要があります。

ノルウェー型は、ノルウェーの学者が見つけたからであって、ノルウェーからやってきた疥癬というわけではありません。日本にも一定の割合で流行がみられます。特に、寝たきりの高齢者では毎日お風呂に入ることができず、介護施設で流行することがあります。

医療施設や介護施設では若い人スタッフがたくさんいるため、高齢者に限らず、知らないうちにスタッフが感染をして、他の患者さんに広げていることもあります。

また、免疫が低下した人では感染しやすく、症状も強くでます。ノルウェー型の場合は、角化した上皮には100匹以上のダニが潜んでいることがあり、通常の疥癬よりも繁殖力が非常に強いことが特徴です。感染してから約1週間程度で発症します。

疥癬は陰部がお好き

疥癬は人の血を吸血するわけではなく、皮膚の下に穴を掘って住み着いているだけです。人間の体温がちょうど心地よいからです。特に、下着で常に守られている陰部はダニの格好の住処となります。

セックスは陰部を擦り付ける行為なので、当然パートナーは感染しやすくなります。

どんな症状があるの?

疥癬に感染すると、小さい赤いブツブツや、白くガサガサの肌になり、通常かゆみがあります(全くかゆみがない場合もあります)。湿疹やアトピー、他のアレルギー症状でも似た症状を示すため、見分けがつかないこともあります。

そのため、診断では、疥癬が皮膚に穴を掘るときにできる「疥癬トンネル」や結節をメスやハサミで切り取って顕微鏡でダニやダニの卵の存在を確認します。ただし、通常疥癬ではそれほど数が多くないため、なかなかダニを発見できないこともあり、状況や症状などから判断するケースもあります。

【参照サイト】
日本皮膚科学会(疥癬ってどんな病気?)

「この記事について」
特定の治療方法や医学的な考え方・評価をすすめるものではありません。
あくまでも病気に関する理解や知識を深めるための参考材料としてご利用ください。