不正出血は少しでも異常のサインかも。ほっとかないで!

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不正出血とは、月経以外で性器出血があることです。おりものに血が少し混じるものから、大量に出るものまで様々な形で現れます。心配ない不正出血もありますが、その診断を下すのは、医療機関でいろいろな怖い病気を除外したあとです。安易に「大丈夫だろう」と考えてはいけないそのワケを、今回はお届けします。

「器質性」と「機能性」とは?

性器自体に問題があるために不正出血することがあり、これを「器質性出血」といいます。例えば、子宮がん、性感染症などです。

次に、性器自体に問題ないものの、下垂体腫瘍、不規則な生活や思春期(成長期)などの影響により、ホルモンバランスの崩れが起きて不正出血することを「機能性出血」と言います。

その他にも、排卵および排卵前後に起きる出血、妊娠によって起こる出血など、異常ではなく生理的におこる出血もあります。

どんな時に受診すればいい?

不正出血があって、いままで病院にかかったことがない人はもちろん、初めて不正出血があった時は、必ず一度医療機関を受診しましょう。「今までなかったのに不正出血があった」人は、どんな出血であれ要注意です。

特に、性感染症の一つであるパピローマウイルス感染により発症することがある子宮頸がんは、20代から30代がもっとも多く、治療が遅れると死に至る病気の一つです。進行するまでほとんど症状がなく、軽度の不正出血が唯一の症状ということがよくあるため、一度でも性交渉をしたことがある人は子宮頸がんのリスクがあると考え危機感を持ってください。

また、その他クラミジア、淋菌といった性感染症に関しても不正出血を起こすことがあります。放っておくと不妊の原因にもなるため、早めの治療が大切です。

病院で確認することとは?

不正出血の患者さんが来たら、病院ではどのような検査が行われるのでしょうか?

まず、妊娠の有無を聞かれるでしょう。不正出血を生理と勘違いして、妊娠に気が付かない人少なくありません。また、セックスの経験が一回でもあれば性感染症についても調べられます。どこまで感染症の項目を詳しく調べるかは、医療施設や患者さん本人の希望にもよります。クラミジア、梅毒、淋菌に関しては、感染者が多いため、優先的に検査されることが多くなります。

また、視診といって、実際膣の中を目や顕微鏡で確認する診察が行われます。これは、子宮頸がんの有無を調べるために非常に重要な診察です。この診察時に、子宮頸がんの検査(綿棒で粘膜をこする検査)が一緒に行われます。子宮頸がん検査を行ったことがある人も、パートナーが変わっていたり、前の検査から1年以上経過している場合は、再度行われることがあります。

さらに、奥の子宮、卵巣を診るためにエコー検査や、ホルモンの状態を調べる血液検査が行われます。

これらの検査で全く異常が認められなかった場合、特に問題ない不正出血だろうということで、経過観察となります。しかし、子宮頸がん早期では、検査で正常となる場合もあり、医師と相談して、3ヶ月から半年ごとにフォローしてもらうとより安全かもしれません。

【参照サイト】ALLAbout(不正出血の種類・原因・治療法)

「この記事について」
特定の治療方法や医学的な考え方・評価をすすめるものではありません。
あくまでも病気に関する理解や知識を深めるための参考材料としてご利用ください。