治療すれば治せる「梅毒」…けれど一生消えない〝烙印〟が残った

悲しげな女性

妊婦検診で行われる梅毒検査に盲点

生まれた時にはすでに梅毒に感染している、世の中にはそんな運命を背負って生まれた子どもが存在します。近年、急激に増えている梅毒の感染者数は今後、先天的に梅毒を持つ子どもが増えることを示しているのです。

母親が梅毒に感染し、治療を行わないまま出産すると、60~80%の高確率で先天性梅毒の子どもが生まれると言われています。本来、妊娠すると初期の段階で梅毒検査を行います。梅毒に感染していたとしても、適切な治療をすれば99%の確立で先天性梅毒を阻止することがでるのです。

実は妊婦が必ず行う必要がある梅毒検査には盲点があります。

梅毒は感染から2~4週間を経過しなければ、感染していることが分かりません。つまり、検査の前や、検査後に梅毒に感染した場合には、先天性梅毒を持った子どもが生まれる可能性が十分にあるのです。

完治しても一生付きまとう「梅毒」陽性反応

梅毒は性交渉によって感染する病気です。けれど母親が梅毒に感染したまま治療行わないでいると、高い確率で生まれてくる子供が先天性の梅毒患者になります。梅毒は生まれてくる子どもに臓器障害・神経障害など、さまざまな障害をもたらします。トレポネーマと呼ばれる梅毒の病原体は、小頭症、水頭症、脳内石灰化、肺炎、発育遅延、髄膜炎、脳性マヒやてんかん、自閉症などの子どもを生み出す可能性があるのです。

また、先天性梅毒には生後3ヶ月以内に発症する早期先天梅毒と、6歳頃から発症する晩期先天梅毒の2種類あります。梅毒は治癒できる感染症です。けれど、現在行われている梅毒の検査(FTA-ABS法、TPHA法など)では、一度梅毒でも感染したり、先天性の場合には完治しても陽性の結果になります。体内にできた梅毒の抗体が反応し、一生陽性反応がでることになるのです。

2015年の先天性梅毒患者数(0~4歳まで)は14名

2008年から2010年は減少していた梅毒。それが2010年以降は上昇に転じています。国立感染症研究所の報告書によると2016年1月4日~3月27日の診断では梅毒の報告数が796件で、昨年の同時期に比べ約2倍の数でした。女性の感染者数233人の7割が15歳~34歳です。その内、先天性梅毒は4人でした。2015年に報告された0~4歳までの梅毒に感染した患者数は14名。一見少ない数字に思われるかもしれませんが、実は初めて二桁になっているのです。

0~4歳で梅毒に感染、これが意味するものは先天性梅毒です。今、梅毒が激増している中、先天性梅毒感染者が増えることが予想されているのです。

梅毒に感染しても、先天性梅毒でも治療を行えば健常者と同じように生活し、結婚、出産も可能です。ただし、妊娠中の女性の場合には自分自身だけの問題だけではありません。生まれてくる子どものために、パートナー以外との親密な関係は大きなリスクが伴うことを忘れないでおきたいですね。

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【参照サイト】厚生労働省/母子感染の課題厚生労働省/感染症週報東京都感染症情報センター/梅毒

「この記事について」
特定の治療方法や医学的な考え方・評価をすすめるものではありません。
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