かゆみの原因は性病かも?普段から自分の性器をチェックしていますか?

下半身をチェックする女性

あなたは自分の性器を見たことがありますか? もし見たことがない人がいれば、鏡を前に置いてよく見てみましょう。女性の身体の中で最もデリケートな膣は、とても複雑な構造をしています。

ぽっかりと空いている中心の膣口は、身体の奥へ奥へとつながっていき、その先には子宮頸部、子宮、卵巣、卵管があります。新鮮な空気にふれることが少ない膣は、湿り気があり菌が繁殖するには最適な環境。普段は自浄作用で殺菌や病原体が入り込むのを防いでいても、STD(性病)などによって自浄作用が失われることがあります。

STD(性病)になると膣にどのような変化が起きるのか具体的な例をあげてみましょう。

軽いかゆみかから排尿や歩行ができないほどの痛みへ

17歳の女子高校生さやさん(仮名)には1歳年上の彼がいます。さやさんの身体に変化が起きたのは彼とセックスをするようになって半年が過ぎた頃からでした。最初の変化は性器周りの軽いかゆみでした。我慢できないかゆみではなかったので、そのまま放置した結果、性器周りのかゆみは次第に激しくなり、ついには下着がふれるだけでも飛び上がるほどの痛みになりました。

痛みを我慢できなくなったさやさんは婦人科の診察を受けることになりました。診察の結果はヘルペスウイルス感染。彼女の陰部には、小さな赤い水泡が敗れ潰瘍になっていたのです。性器ヘルペスになっていたさやさんの症状は悪化し、ついには自分で排尿や歩行もできなくなり入院することになり、完治まで数週間が必要でした。

慢性的な性器周りのかゆみにはさまざまな原因がある

さやさんが最初に感じた性器周りのかゆみをSTD(性病)が原因だと気がついて治療を行っていれば、入院することもなく、もっと早く簡単に完治していました。なぜ、さやさんは症状が重くなるまで性器ヘルペスを放置していたのでしょうか?

そこにはかゆみが原因で起こる別の病気、カンジダ症が関係していました。さやさんは慢性的に性器カンジダ症になっていたため、たびたび性器周りにかゆみの症状があったのです。彼女は性器にかゆみがあると、そのつど膣専用ビデで洗浄を行い症状を抑えていたのです。

なお、性器周りがかゆくなるのは性器ヘルペスやカンジダ症だけではありません。膣トリコモナス炎や尖圭コンジローマ、淋病などでもかゆみの症状があります。

良く見なければ気づかない変化、定期的にチェックしよう

男性がSTD(性病)に感染した場合、性器を直接目にすることができるので状態の変化に気付きやすいですが、女性の場合には体の構造上、よく見なければ身体の変化に気づきません。しかも病原体は身体の奥に入り込むため症状が重くなる傾向があります。しかも、性器周りのかゆみは雑菌などで起こることもあります。その場合は陰部を低刺激の石鹸できれいに洗ったり、膣洗浄など行って通気性の良い下着をつけるようにすれば数日で症状がおさまります。

けれど、かゆみが長引いたりおりものに変化があった場合には、STD(性病)の可能性があります。普段から陰部やおりものをチェックして、異常がある場合には、自己検査キットを利用したり婦人科で検診を受けるようにしましょう。

 

「この記事について」
特定の治療方法や医学的な考え方・評価をすすめるものではありません。
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