タンポンの長時間入れっぱは危険!__致死率60%もあるトキシックショック症候群の怖さ

生理中のムレや経血もれが気になりにくく、私たちの強い味方になってくれるタンポン。私自身かなり重宝しており、特に運動をするときや、就寝時の経血もれ防止のために使います。多い日には、タンポンとナプキンの〝両刀づかい〟で乗り切ることも。

ある日、ふとタンポンの注意書きを読んでみると……そこには8時間以上入れっぱなしにしないでください」という旨の注意書きがありました。これまでまったく気がつかなかったし、

保健の授業で習った記憶もありません。これは一体、どういうことなのでしょうか?
タンポンの使い方についてよく調べてみると、「トキシックショック症候群(トキシックショック・シンドローム=TSS)」という感染症に突き当たりました。

風邪に似ている?「トキシックショック症候群」の症状

急に40度近くの熱が出て、下痢や吐き気、頭痛やめまい、さらには錯乱状態に陥るというTSS。初期症状は風邪にも似ており、すぐには「TSSかも?」と気づきにくいものであるようです。さらに、発症から48時間のうちに発疹や皮膚のはがれなど、目立つ症状が出るとのこと。TSSにかかったときには、入院など集中的な治療が必要になります。

症状が重くなると、死にいたることもあるTSS。致死率はTSSの原因となる細菌の種類によって異なります。まず黄色ブドウ球菌性のTSSであれば、致死率はおよそ3%。そしてレンサ球菌性のTSS致死率は、なんと20%60%にものぼるのだそう。

どんな人がかかりやすい?

主にタンポンを常用している女性に発症しやすいと言われています。しかし男性や、タンポンを使っていない女性に発症することもあり、その原因は明らかになっていません。

ただ1980年にアメリカで起きたという「タンポンショック」のお話を見てみると、やはりタンポンが原因であることが多いようですね。

1980年に起きた「タンポンショック」って?

1980年、アメリカで起きた「タンポンショック」のお話はご存じでしょうか?

タンポンを日常的に使っている女性の間で大流行したというTSS。この「タンポンショック騒動」を受けて、各メーカーがタンポンの説明書に「8時間以上の連続使用は控えるように」という旨の注意書きを行なうようになったのだそう。ほかTSSについての認知を広める運動が起き、それに合わせてTSS患者の数も減っていきました。

タンポンを使うときに注意したい3つのこと

・8時間を越える使用は避ける
・タンポンとナプキン、交互に使うのが良い
・もちろん再利用はできません


これら3つのポイントをしっかりと押さえることで、TSS感染の可能性を下げることができます。上手にタンポンを使って、快適な生理期間を過ごしてくださいね。

文:カサイユウ

 

【参照資料】「グローバル感染症」日経メディカル(2015年刊行)

「この記事について」
特定の治療方法や医学的な考え方・評価をすすめるものではありません。
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