【体験レポ】無料の「HIV検査」を受けてきた!保健所の検査は怖くない?

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実はPrieでコラムを書くようになるまで、性病についてはまったくの無知であった私。しかし情報収集のために本を読んだり、人にお話を聞いたりすることで、すこし学んだこともありました。

特に私を驚かせたのは「性病は自覚症状が出にくい」という事実。感染していることにさえ気づかず、そのまま放置してしまうというケースもあるのだそう。それを知ってからというもの「カラダに異変はないけれど、感染している可能性はあるのかも?」なんて、ちょっとした危機感を抱くようになりました。知らないうちに性病に侵されているなんて……想像するだけで怖い!

そこで今回は、保健所で実際に受けてきたHIV検査のレポートをご紹介します。

HIV検査レポート ①条件をピックアップして保健所を選ぶ

まずは、HIV検査を受ける保健所選びからスタート。ここで私が利用したのはHIV検査相談マップというウェブサイトでした。トップページから「さらに詳しい条件で探す」をクリックすると、沿線絞り込みや予約のありなしなど、より希望に合う検査所を探せます。

今回HIV検査を受けるにあたって、私がピックアップした条件はこちら。

カサイユウ
予約がいらなくて、無料で、そのうえ東京都内(できれば新宿近く)がいいなぁ

こんなワガママな条件でも、なんと11件もの検査所がヒット! ひとつずつ詳細情報を見ていきます。自宅からの距離や乗り換え、最寄り駅からの近さで「東京都北区保健所がいいかなぁ」というところに落ち着きました。

しかし、HIV検査を受けるのは生まれてはじめてのこと。考えるうちに、いくつかの不安や疑問も生まれてきます。

カサイユウ
「予約不要」ということは、逆に言えば予約できないってことだよね。定員漏れしたら、検査を受けられなくなっちゃうのかな?
カサイユウ
保健所に行くのははじめて。よく分からないけれど、怖いところだったらどうしよう……?

幸いにも保健所では電話相談を受けつけているそうなので、そこに頼ってみることに。すこしでも雰囲気を知れるんじゃないかという思惑もあり、検査実施日の混雑具合や、定員オーバーしたときの対応を聞いてみました。

HIV検査レポート ②電話問い合わせをする

電話対応してくださったのは、物腰の柔らかい方でした。「はじめてHIV検査を受けたいんですが……」と言うと、実施日や当日の流れを案内してくれました。また電話の最後には、気になる点をいくつか質問。

カサイユウ
先着50名ということですが、定員オーバーしたら検査を受けられないんですか?
保健所の方
過去に定員オーバーしてしまったことはありますが、そのときは全員に検査を受けていただけました。ただ待ち時間が出てくる可能性もあります。ひと言言っていただければ、途中外出もできますよ。
保健所の方
受付は13時からですが、12時から番号札を配布しています。早めに来て番号札を受け取っていただいて、受付時間までお待ちいただくのが良いかもしれませんね!
カサイユウ
ほかに注意点はありますか?
保健所の方
検査結果は口頭でお伝えするのみになり、書面発行はしていません。また写真撮影もご遠慮いただいていますので、その点はご注意くださいね。

丁寧な案内をしていただき、質問にもしっかり答えていただけたことで、不安はかなり解消されました。実施日を迎え、いざHIV検査へ!

HIV検査レポート ③実施日に保健所へ行く

今回は匿名検査なので、必要な持ち物はありません。お金も身分証明書もいらないということなので、身も心も軽い! HIV検査に向けて体調を万全にしておくため、前日は早めの就寝。が、緊張からなかなか寝つけず、当日はなんと寝坊をすることに……。目覚めるなり急いで支度をし、自宅を飛び出します。

HIV検査の受付は13:00から。そして番号札の配布開始は12:00から。保健所の最寄り駅であるJR東十条駅に到着したのは、12:45ごろのことでした。もし人が多すぎて検査が受けられなかったら、まったくの骨折り損になってしまいます……! 急げ急げー!

<12:45 保健所最寄り駅のJR東十条駅に到着>

JR東十条駅 南口

JR東十条駅 南口

今回HIV検査を受ける東京都北区保健所は、JR東十条駅の南口から徒歩5分ほどのところにあります。駅からの道のりも簡単で、迷うことなく到着しました。

南口改札を出たら、左にある下り坂をまっすぐ進みます。

南口改札を出たら、左にある下り坂をまっすぐ進みます。

「北区保健所」交差点に出たら、右に曲がります。

「北区保健所」交差点に出たら、右に曲がります。

東京都北区保健所に到着!

東京都北区保健所に到着!

保健所のまわりは静かな住宅街。飲食店が何軒か立ち並んでいます。

<12:55 保健所に入る>

保健所に入ってすぐ、受付担当の方が「血液検査ですか? 番号札を取ってお待ちください」と声をかけてくれます。HIV検査を受ける私たちがリラックスできるようにという配慮か、カフェ風のBGMが流れていました。やはり検査というと、怖がられてしまうものなんでしょうね。

到着時は20人ほどだった待ち人数が、最終的には50人近くに! 待っている間は名前ではなく「○番の方、いらっしゃいますか?」と、それぞれに割り振られた検体番号で呼ばれます。

HIV検査レポート ④受付を済ませる

<13:15 受付で書類に記入する>

自分の番号が呼ばれるまでのんびりと待ち、順番が来たら検査申込書とアンケート用紙の2枚を記入。どちらも難しいことはなく、1~2分ほどで書き終わる内容です。

受付で2枚の用紙に記入します。

受付で2枚の用紙に記入します。

なおHIV検査相談マップでも案内されていますが、検査中の写真撮影は禁止されています。匿名検査なので、ほかの人のお顔などが映り込まないようにという配慮ですね。(今回は保健所の方に画像の使用目的を伝え、書類部分の撮影および掲載許可をいただきました。)

HIV検査レポート ⑤事前説明を受ける

<13:30 検査前の事前説明を受ける>

番号順にひとりずつ別室へ呼ばれ、今日の流れを説明してもらいます。

保健所の方
HIV検査の結果は、今日中に出ます。
保健所の方
血液検査の結果、HIV感染の可能性がある場合は、詳しい結果が出るまでさらに1週間ほどかかります。
保健所の方
今日のHIV検査で陰性でも再検査を受けたい場合は、90日ほど期間を空けてくださいね。期間を空けることによって体内の抗体や病原体が増え、感染直後よりも検査精度が上がるためです。

このときに分からないことがあれば、質問に答えてもらえます。何せ分からないことだらけですから、「HIV検査に入る前に、分からないことはありませんか?」という親切な対応にはありがたく感じました。ここまで、ぼんやりと想像していたような怖いこともありません。

HIV検査レポート ⑥いざ採血!

<13:40 採血をする>

受付と事前説明が終わったら、いよいよ血液検査のための採血をします! ここでの担当者は2人。検体番号を確認する方と、採血担当の方は、ともににこやかな女性でした。ベテラン風で頼もしい雰囲気です。

採血準備をしながら「ご飯は食べてきた?」「採血したことはある?」「検体番号は合ってる?」「採血で具合が悪くなったことは?」などの質問を受けます。とりとめのない内容ですが、左右から次々と質問が飛び交い、どちらに答えれば良いものかとアワアワしてしまいました。(笑)

採血は1~2分ほどで終了。部屋を出る前に、止血バンドを巻かれます。手渡されるのは検体番号が書かれた書類の控え、小さな絆創膏、そして砂時計。

「血が止まるまで5分ぐらい待ってね」との指示があります。砂時計の砂が落ちきり5分たったら、止血バンドと砂時計を返却して、絆創膏を貼ります。

ここから結果が出るまではすこし時間がかかるそうなので、休憩がてら外出することにしました。

HIV検査レポート ⑦検査結果が出るまで待つ

<13:55 外出>

採血を終えて外出する場合は、受付で検体番号を伝えて、結果が出るおおむねの時間(保健所へ戻るべき時間)を教えてもらいます。

保健所近くをぶらついていると、何やら素敵なカフェを発見! 思っていたよりも時間に余裕はありませんでしたが、ここでしばしの休憩を取ることにしました。

東十条駅の近くで、素敵なカフェを見つけました。

東十条駅の近くで、素敵なカフェを見つけました。

アイスカフェラテを飲みながら、結果が分かるまで休憩。

アイスカフェラテを飲みながら、結果が分かるまで休憩。

<14:30 保健所に戻り結果を待つ>

指示された時間までに保健所へ戻り、ドキドキしながら結果を待ちます。なお、体やデリケートゾーンの不調を感じることはほぼない私。「まさかねぇ……」とは思うものの、万が一のことを考えると、やっぱりちょっとだけ怖い……!

HIV検査レポート ⑧検査結果の説明を受ける

<14:40 いよいよ結果説明>

検査結果の説明は、事前説明と同じく個室でひとりずつ受けます。検査結果は書面で見せてもらえますが、やはりトラブル防止のため持ち帰ることはできません。写真撮影も同じ理由で禁止されています。

生まれてはじめてのHIV検査、結果は無事陰性。

カサイユウ
陰性だ! 結果待ちのあいだはちょっぴり怖かったけど、安心しました。
保健所の方
良い結果でしたので、日付もよく覚えておいてください。これからも安心できる性生活を送ってくださいね!

このときにも、分からないことや質問があれば答えてもらえます。

HIV検査って怖いもの? そんなことありませんでした!

保健所でのHIV検査は「採血」「事前説明・結果説明」を中心に、およそ2時間ほどで終了。今回お世話になった東京都北区保健所ですが、私がイメージしていたような堅い雰囲気はありませんでした。ロビーには性病啓発のポスターが貼り出されていたり、性病の解説映像が流れていたり、待ち時間でさえも勉強になることばかりです。

性病についてのパンフレットをもらえます。

性病についてのパンフレットをもらえます。

実際にHIV検査を受けるまでは、なんとなく保健所や検査に対して怖いイメージを持っていた私。けれど保健所内の雰囲気や、職員の方の対応まで含めて、はじめから終わりまで安心して受けることができました。段取りはとてもスムーズですし、全体的に「HIV検査を受ける人がリラックスできる空間作り」を徹底しているように感じられたのです。

おそらくまだ認知度は高くないであろう、無料で受けられるHIV検査。この記事を読んでくださったあなたも、自己管理の一環として一度は受けてみてはいかがでしょうか?

文:カサイユウ

「この記事について」
特定の治療方法や医学的な考え方・評価をすすめるものではありません。
あくまでも病気に関する理解や知識を深めるための参考材料としてご利用ください。