”HIV・エイズ予防特集”「RED RIBBON LIVE 2016 レポート」

2016年11月29日。
HIV・エイズ啓発イベント「RED RIBBON LIVE 2016」が赤坂BLITZにて行われました。

「HIV/エイズは予防ファースト、検査ファースト。」

RED RIBBON LIVE の軸となるテーマは、もちろんHIV・エイズ啓発。さらに、その年ごとに異なったテーマが設けられています。

2016年は「HIV/エイズは予防ファースト、検査ファースト。」予防とはコンドームを使うことや、不特定相手など不安が残るセックスをしないこと。そして検査はその言葉のまま、積極的にHIV検査を受けようということです。

しっかりと予防して感染を防ぎ、検査を受けることで早期発見と早期治療に努めましょう!という啓発ですね。

イベント進行を仕切るのは、ラジオDJとして活躍されている山本シュウさん。アシスタントMCはアナウンサーの脊山麻理子さん。テンポの良いトークで、イベントの幕開けを飾ります。

HIV・エイズを知るために、まずは分からないことを解決!

まずトークライブで解説されたのは「HIVとエイズの違い」について。HIVはウイルスの名前であり、そしてエイズは体の免疫力を下げてしまう病気のこと。

さらに言葉を続けるのは、MC山本さん。「HIV感染は、検査しないと気づけない。気づけなければ、大切な人を感染させてしまう危険があります。感染経路のほとんどはセックスなので、コンドームを使って予防するのが大切」「早期発見、早期治療で進行を防げます。もし発症しても治療法があるので、慌てる必要はない」ということでした。

“HIV検査は全国の保健所・検査所で受けられる”というのは、実はあまり知られていないこと。匿名で受けることができ、お金はかかりません。「保健所での検査は、お金はいらないし名前も言わなくていい。何かのついでにでも、ぜひ行ってほしい」とのことです。

さらにHIV検査の情報サイトの案内もありました。こちらの2つは、私自身も検査を受けるにあたって参考にしたサイトです。

API-Net エイズ予防情報ネット

HIV検査・相談マップ

女性がHIV感染したら…妊娠出産はどうなるの?

“HIV感染したら妊娠や出産に影響が出るのではないか?”というのは、女性にとっての大切なギモン。その部分をやさしく解説してくださったのは、日本エイズ学会会長の岩本愛吉さんでした。

「HIV感染していても、出産には影響がありません。薬を飲むことで、お腹の赤ちゃんへの感染も防げます」

これって、実はあまり知られていないことではないでしょうか?もし妊娠中にHIV感染が分かっても、大きな変化なく日常生活を送れるのだそうです。そしてもちろん、きちんと出産もできるとのこと。

HIV予防には「コンドーム」が不可欠なんです!

“コンドームって何のための道具?”という質問をされたら、あなたは何と答えますか?おそらく多くの人は”避妊のための道具”と答えるのではないでしょうか。

日本エイズ学会会長の岩本さんいわく「コンドームは避妊具と言われていますが、性感染症の予防にも使ってほしい。女性からも、男性に積極的に言ってくださいね」ということ。

ここでMC山本さんが「女の子の言いにくさ」について、熱のこもったスピーチを展開します。「ゴムをつけない男子たちは、ゴムの大切さを知らないだけ。気づいていないだけなので、女性から積極的に言ってほしい!」

そしてもうひとつ、多くの人が誤解しているであろうお話がありました。それは「ピルを飲んでいるから、コンドームはいらないよね?」という考え方について。確かにピルを飲んでいれば妊娠を避けられますが、性感染症を防ぐことはできません。それは私自身も、きちんと知るまで曖昧にしていた部分でした。

さらに、この数年で感染者が急増しているという梅毒についても触れます。「梅毒はコンドームで完全に防げるものではないけれど、感染の可能性を下げることはできる。女性が自分のカラダを守るために、やっぱりコンドームは大切!」ということでした。

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差別・偏見でつらい思いをしている人がいる

HIVの感染ルートは「性行為による感染」「母子感染」「血液による感染」の3つです。このうちもっとも多いと言われているのは、性行為による感染。それをさらに掘り下げると“感染者への差別・偏見”という側面が見えてきます。

私たちの耳に届くHIV感染者への差別・偏見のうち、代表的なものをあげると「握手したらうつる」「一緒に食事をするとうつる」「同じ空間で過ごしたら空気感染する」などなど。けれど、それって本当に正しい知識なんでしょうか? 答えはノーです。

「注射器の使い回しなんてしたら、もちろんNGだけど……。HIVは、実はとても弱いウイルス。握手をしても、同じ鍋をつついても、ジュースの飲み回しをしても、一緒にお風呂に入っても感染しません」「最近は“蚊を媒介してうつる”というウワサがあるけれど、これも感染しません」そう語るのはMC山本さん。「”エイズって同性愛の人がかかる病気でしょ?”という誤解も多いけれど、そんなことはありません!」

差別・偏見でつらい思いをしている人がいることは、コンドームによる予防、そして検査での早期発見とともに、私たちが考えるべき問題ではないでしょうか?

専門家をも悩ませる「エイズは増えている」という問題

日本エイズ学会会長・岩本さんによると、この数年で”いきなりエイズ”患者が増えているのだそう。”いきなりエイズ”とは、HIV感染に気づかないままエイズ発症してしまうこと。昨今のエイズ発症報告のうち、三分の一が”いきなりエイズ”だというのですから、驚いてしまいますね。

エイズ患者数は、平均すると1日に4人のペースで増えているそう。さらにHIV検査を受けている日本人は、わずか0.1%ほど。まだ検査を受けていないHIV感染者を予想してみると、とんでもない数になることは明らかですよね。これはいよいよ、他人ごとだなんて言ってはいられない状況ではないでしょうか?

続いてのお話は、とても気になるお金について。エイズ治療には保険が適用されること、そして手続きをすれば医療福祉制度による援助が受けられることが解説されました。感染者や患者ひとりひとりの負担を軽くしてくれるシステムがあるのは、頼もしいことですね。

せんだみつお・加藤鷹・蒼井そらが「HIV検査」をご案内!

ゲストとしてステージに上がったのは、せんだみつおさん、加藤鷹さん、そして蒼井そらさん。それぞれ出演しているHIV関連の動画紹介がありました。

まずは言わずと知れたタレントである、せんだみつおさん。はじめてのことに緊張されたそうですが、きちんとHIV検査を受けて陰性であることが分かりました。検査後に語った「検査を迷ってはいけません。受けることが、生きることです」というコメントが、とても印象的でした。

【ニコニコ動画】せんだみつおの「紗倉まなちゃん、俺、イクよ!」

日本のアダルトコンテンツといえば、この方々を思い浮かべる人は少なくないでしょう。加藤鷹さんはHIV検査を受けに行く様子を、蒼井そらさんはセクシーな先生の装いでHIV・エイズをやさしく解説しています。

【ニコニコ動画】加藤鷹と行く! HIV検査(改訂版)

【ニコニコ動画】蒼井そらのはじめてのHIV/エイズ講座(レッドリボン 夏まつり その2)

「検査を受ける人の少なさに驚いた」という加藤鷹さん。「世間的にハードルが高いのかもしれない」「個人情報がきちんと守られるのか、不安な人が多いんじゃないか?」と、その原因と思われることを提案します。

「検査やHIVについてもっと知ってほしい」と語るのは、蒼井そらさん。学生のころ友達に「ちゃんとコンドーム使ってね!」と教えて回っていたというエピソードが披露されました。

「RED RIBBON LIVEは終わることが目標」

最後に登場したのはGLAYでの活躍で知られる、歌手のTERUさん。音楽シーンで長きにわたり活躍されていることは、きっと多くの人がご存知でしょうね。実はHIV・エイズ啓発に11年ものあいだ携わっていることはご存知でしたか?

ステージに立ったTERUさんが口にしたのは「RED RIBBON LIVEは、終わることを目標とするイベント」という、考えさせられる言葉。それはHIV・エイズの正しい知識が広まること、感染の広がりがとどまること、そして差別や偏見がなくなることを心から望んでいる、という意味です。

トークライブと音楽ライブのローテーションで構成された、RED RIBBON LIVE 2016。そのラストを飾ったのは、TERU&押尾コータローによる”HOWEVER”の演奏でした。またNegiccoに曽我部恵一、世良公則という素晴らしいラインナップにより、イベントは大盛況! HIV・エイズを知ることができ、さらに貴重なライブを楽しめる。年代を問わずに足を運びたくなる、そんなイベントだったように思います。

私が参加できたのはたまたま当選したおかげですが、予想よりはるかに大きなものを持ち帰ることができました。来年はひとりでも多くの人に、特にHIV・エイズについての知識が曖昧な人にこそ、ぜひ応募してほしいと強く感じているところです。

文:カサイユウ

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「この記事について」
特定の治療方法や医学的な考え方・評価をすすめるものではありません。
あくまでも病気に関する理解や知識を深めるための参考材料としてご利用ください。