梅毒感染が4倍に!? セーラームーンが警鐘鳴らす「検査しないとおしおきよ♡」

2016年の秋より、厚生労働省によるHIV・性病啓発キャンペーンがはじまりました。「性病なんて他人ごとでしょ?」とあぐらをかく私たちに警鐘を鳴らすべく現れたのは、あの歴史的キャラクター『美少女戦士セーラームーン』なのです!

「セーラームーン×性病」の異色コラボ…ネットの反応は?

今年で25周年を迎えるセーラームーン。少女マンガとして歴史に残る作品でありながら、現在の若い世代にもファンは少なくありません。「セーラームーン×性病啓発」というもの珍しいコラボレーションには、インターネット上でさまざまなコメントが飛び交っています。

中には「セーラームーンって中学生でしょ? まだ幼い未成年キャラクターと、性病やコンドームを結びつけるのは、いかがなものか?」と否定的な声も。しかし中学生といえば思春期……そして性的なことに興味を持ちはじめる年頃でもあります。タイミング次第では、中学生のうちに初エッチを済ませていてもおかしくはありません。性の自由と性病のリスク、このふたつを学びはじめるにはちょうど良いタイミングではないでしょうか?

肯定的なものでは「性教育は早いうちからしておくべき。セーラームーンのような中学生キャラクターが適任なのでは?」「原作では16歳で結婚・出産をしているので、性病啓発に向いているのかもね」という声も。

ともあれ多くの人の目を引く、今回のキャンペーン。性病啓発活動としては、決して悪くはない滑り出しのように思えます。

「検査しないとおしおきよ!!」で伝えたい”急増する性病”とは?

リーフレットには、それぞれの性病について解説があります。中でも興味深いのは、この5年間で感染者が4倍にも増えているという梅毒。女性は20代、男性は20代から40代の感染が急増しているのだそう。それにならってか、リーフレットの半分近くが梅毒の解説に当てられています。

リーフレットでは、それぞれの症状を解説。

性病は自覚症状が出ないことも多く、もっとも怖いのは感染に気づけないこと。知らないうちに感染を広げてしまう危うさはもちろん、妊娠を望む女性なら出産時のリスクも考えなくてはいけません。このキャンペーンが勧める「早期発見・早期治療」を叶えるには、まず検査を受けることが大切と言えるでしょう。

性病について正しい知識を持たないというのは、あなた自身の未来を狭めかねません。それが検査を受けることで回避できるなら、少なくとも一度は受けておきたいと思いませんか?

「性病なんて他人ごと!」この認識、もう捨てませんか?

全国142の自治体を中心に、キャンペーン仕様のコンドームが無料配布されているそう。厚生労働省に問い合わせたところ、主に政令指定都市の保健所などで手に入るとの回答がありました。

HIV・性病検査は、ハードルが高いものと思われがち。誰もが知っているセーラームーンの橋渡しで、より多くの人が検査を受けるようになることを願います。今回のキャンペーンは、私たちが抱えがちな「性病なんて他人ごと!」という認識を捨てる、大きなきっかけにもなってくれそうですね。

文:カサイユウ

「この記事について」
特定の治療方法や医学的な考え方・評価をすすめるものではありません。
あくまでも病気に関する理解や知識を深めるための参考材料としてご利用ください。