30歳を超えたら知っておきたい高齢出産についての知識

妊婦のおなか

平均初産から高齢出産まで5歳しか違わない!

女性の社会進出等、日本の出産にまつわる事情は、ここ数十年で大きく変わりつつあります。

1990年には約27歳程度だった平均初産の年齢も、現在では30歳。都内に限っていうと、平均初産の年齢が32歳といわれており、30を過ぎた出産は今では全く珍しくはありません。

ちなみに、高齢出産というと、一般的には35歳以上のことを指します。これは、年齢による身体の変化によって起こる出産のリスクが、35歳あたりを境に上昇するからです。現代の35歳はまだまだ若い方も多いので、ちょっぴり抵抗ある表現だと感じる方も多いかもしれませんが、子宮は見えないところで卵子の数を減らし、確実に歳をとっているのです。

結婚の時期や仕事の状況等で、2〜3歳程度は優に遅れる出産の時期ですが、出産界では、ボーッとしているとアッという間に高齢と呼ばれる壁を突破してしまいます。ちなみに、当然のことながら、35歳よりは40歳が、40歳よりは45歳の方がリスクが高まっていきます。

妊娠しにくい、子供にもママにも異常が出やすい…

社会的に晩婚化が進み、初産の時期も遅れがちとはいえど、人間の身体はそんなに早く進化しません。人間の身体の機能として、最も妊娠しやすく、出産も安全に行えるのは、20代前半と言われています。逆に、35歳を過ぎると、徐々に妊娠にまつわるリスクが増えていくと言われています。

そのひとつが、妊娠自体が難しくなるということ。35歳までは、妊娠を望む夫婦の1年以内の妊娠率が8割程度なのに比較して、35歳を超えると6割程度へ低下します。年齢とともに、卵子も少しずつ老化していくことや、妊娠しやすい卵子が排卵される確率が減少することが原因のひとつです。

また、妊娠した後の流産の割合も、35歳を境に増えていきます。全ての妊娠における自然流産の確率は10%〜15%程度ですが、30代以上に限っては、20%を超えるといわれています。

ほかにも、先天異常を持った子供が産まれる確率も、35歳を超えて上昇。子供に影響がなくとも、ママが妊娠高血圧症にかかる可能性も飛躍的に上がってしまうのです。

デメリットだけじゃない!前向き&早目妊活がお薦め

ただし、高齢出産が悪いことばかりとは限りません。身体の問題としてリスクが高いことは確かですが、社会的には高齢出産のメリットが多く存在し、そのため敢えて出産を急がない女性も増えているのが事実です。

まずはなんといっても経済的な余裕が高齢出産の方があるということ。20代は、基本的には役職につく機会もなく、なかなか経済的な余裕がありません。出産にも育児にもお金がかかりますから、敢えて30代を超えて経済的に余裕が出てからの出産を計画する方すら存在します。

また、一度出産してしまうと、生活の多くを子供に捧げることになるのは必至。若いうちに自分の人生を存分に楽しみ、落ち着いた頃にあらためて妊娠を望むという方も多いのです。

高齢出産といえど、母子ともに健康に出産を終える方も当然沢山存在します。赤ちゃんを望むなら、あまりネガティブな部分ばかりを見ずに、前向きに妊活をしつつ、はやり早いに越したことはないので、急ぎめで子づくりに励んだ方がいいかもしれませんね。

 

【参照サイト】妊娠しやすいカラダづくり

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