「毛ジラミ」の正体とは?目に見える「病原」毛ジラミについて

目を隠している猫

陰毛に生物が・・・肉眼で見える毛ジラミのインパクトは大

小さな頃にプールでシラミの話を聞いたことがあるかもしれません。大人になると、今度は性病の一つ、夜の生活にまつわる病気として、毛ジラミの名前を聞くようになりますよね。

毛ジラミはその名の通り、シラミの一種です。吸血性の昆虫が主に陰毛に住み着くことで、様々な症状を引き起こすため、性病の一種と認識されています。

クラミジアやカンジタ等の一般的な性病と最も異なるのが、「病原菌が目に見えるサイズ」であること。ほとんどの性病が顕微鏡でしか見えない細菌によって感染するのに比較して、感染すると蠢くシラミを肉眼で確認できてしまう毛ジラミは、かかった時のインパクトも大です。

大きさは1mmに満たないサイズですが、セックスしている最中にパートナーの性器のまわりに毛ジラミを発見してしまうこともあるくらいなので、実は結構な大きさ。また、毛ジラミが陰毛に卵を産むと、その卵すら肉眼で確認できることがあります。

また、基本的に陰毛の周りに住み着くことが多いですが、脇や髪の毛、ひげ等、毛の生えていて肌が露出されていない部分には生息する可能性がります。子供の頃のプールの注意喚起は、髪の毛に住み着くシラミについてアナウンスされていたんですね。

実は治療は結構簡単。そこまでタチが悪くはないのが毛ジラミ

細菌が原因となる感染症は、気がつかずに放っておくと、不妊を引き起こしたり炎症が骨盤にまで広がったりと、基本的にはどんどん重篤な症状を引き起こします。しかし毛ジラミは、基本的に毛の生えている表皮にしか生息できません。膣の中や性器の粘膜にまで入って行くことはないため、皮膚病的な症状が悪化するのがせいぜい。そこまで怖い性病ではないのです。

また、治療方法も比較的簡単。毛ジラミを殺すシャンプーを数週間利用して、卵が全滅するまで使用し続けるか、もしくは毛ジラミが生息している部分の毛を全部剃ってしまうのか。ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、それだけで治ってしまうことを思えば、抗生物質等で治療する他の性病より治療は簡単ですよね。

ただし、毛ジラミに感染すると、我慢できないレベルの強烈なかゆみを催すと言われています。ほったらかしておくこと自体も難しいかもしれないですが、睡眠中に無意識にかきむしってしまって、肌の他の炎症を引き起こしてしまう可能性もありますので、毛ジラミかも?と思ったら即座に治療を開始しましょう。

プールでも感染するということは、想像の通り簡単に感染しちゃう

基本的にコンドームで多くの性感染症が防げるのと異なり、毛ジラミは残念ながら、コンドームでは防ぐことができません。

主に陰毛同士が接触しただけで、相手の毛に住み着いていた毛ジラミがこちらへお引っ越ししてきてしまうんですね。毛ジラミは1匹で30個程度の卵を産むため、たった1匹が移っただけで、一気に繁殖して症状が重くなる可能性があります。

また、タオルや便器を介しても感染してしまう可能性があり、とても感染率の高い性病のひとつだと言えます。

残念ながら完全に防ぐ方法はありませんが、熱に弱い毛ジラミはアイロンを当てると死滅します。心配であれば、タオルや下着等、特に陰部に触れるものを毎回アイロンすることをお薦めします。

毛ジラミは肉眼で確認する他、血を吸った毛ジラミが潰れた痕の血液が下着に付着することで感染がわかることもあります。他の人に移しやすいからこそ、「あれ?」と思ったら病院ですぐに見てもらうことをお薦めします。

「この記事について」
特定の治療方法や医学的な考え方・評価をすすめるものではありません。
あくまでも病気に関する理解や知識を深めるための参考材料としてご利用ください。