臭い!と思えばまず疑え!トリコモナス膣炎ってどんな病気?

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強烈なニオイの代表格、トリコモナス

梅毒やクラミジア等、感染するとおりもののニオイが変化する性感染症は様々存在します。しかし、その中でも最も強烈なニオイを放つ可能性が高いのが、トリコモナス膣炎。よく、「魚の腐ったようなニオイ」と表現されるそのニオイは、時に下着をすり抜けて漂うこともあるくらい。おりものからいつもと違う悪臭が…と思ったら、まず最初に疑われるのがトリコモナス膣炎です。

トリコモナスは、ウイルスではありません。「トリコモナス原虫」という虫、というよりは微生物、という表現が相応しいサイズの、ウイルスよりも大きな生物が原因となっています。トリコモナスが膣の中で繁殖すると、膣の自浄作用を促している乳酸菌が死んでしまいます。このことにより、健康な状態の時は乳酸菌によって駆逐されていた様々なばい菌がどんどん繁殖し、結果おりものが臭くなってしまう、というのがニオイのメカニズムです。

また、おりものの色も黄色や黄緑色をしたものが出て来ることが多く、正常時の透明〜白っぽいおりものと比較すると、異常を感知できる可能性が高いです。

かゆい、くさい、痛い…色んな症状の可能性が

ニオイのきつさが際立った症状となることが多いトリコモナスですが、実は他にもキツめの症状が出やすいのです。特に、かゆみは上記に挙げた異常なおりもののせいでもたらされると考えていますが、強い症状が出るのが特徴。時には我慢できないほどの強烈なかゆみに悩まされることもあります。

また、セックスの際や排尿の際に、違和感や痛みを感じることもしばしば。とはいえ、中には軽い症状しか出ず、感染に気がつかないケースも存在します。

男性の感染率は女性の10分の1程度で、そもそも男性はトリコモナスに感染しにくいのですが、感染したとしても無症状であることが多く、気がつかないまま女性に感染させる、ということも多いので、注意が必要です。

ただし、トリコモナスはクラミジア等と違い、不妊の原因になるといったことはないようなので、感染したからといってそこまで深刻になる必要はありません。適切な治療さえ受ければ、きちんと治癒します。

お風呂でも感染する!?セックス以外にも感染経路が存在する

トリコモナスの治療方法は、膣に錠剤を挿入する、もしくは経口の治療薬を服用することです。その二つを併用することもあります。重症化していなければ、膣剤を使用して2〜3日で、においやかゆみなどの主な症状が軽減されていることに気がつくでしょう。しかし、完全にトリコモナスをやっつけておかないと再発する可能性があるので、完治するまで1週間〜2週間程度お薬を使用するのが一般的です。

カップルの場合は男性に症状がなくとも、一緒にお医者さんに診てもらっておくことが肝心。トリコモナスは、ヘルペス等と違い、新たに感染しない限りは再発しませんが、ピンポン感染を繰り返してしまうと、治療しても治療しても再発する可能性はあります。

また、気をつけたいのが、セックス以外での感染。身に覚えがないのに感染してしまい、浮気を疑われたり…ということもあるかもしれませんが、実は銭湯の椅子やタオルでも感染する可能性があるのです。トリコモナスは水に強く、水のあるところでは比較的長生きしますので、トリコモナスを含んだ水が性器に触れると、セックス以外でも感染する可能性があります。

セックスしてないから性病なはずはない!と思い込んでいませんか?症状を感じたら、早めにお医者さんに診てもらいましょう。

「この記事について」
特定の治療方法や医学的な考え方・評価をすすめるものではありません。
あくまでも病気に関する理解や知識を深めるための参考材料としてご利用ください。