今も昔もコワイ!梅毒ってどんな性病?

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短期間に世界に広がった梅毒の感染力!

現代の日本でも、感染者数第5位の梅毒。
クラミジアや淋菌に比べて感染者数は少ないですが、近年感染者数は増加しています。

そもそも梅毒が人類の歴史に登場したのは15世紀末といわれています。諸説ありますが、有名なのはアメリカ大陸を発見したコロンブスが率いた探索隊員が、アメリカ大陸の原住民と性交渉を持ったことにより、感染しヨーロッパに病原菌を持ち帰った説があります。
それからはあっという間に、ヨーロッパ全土に広がり、遠く海を隔てた日本にもコロンブスが大陸を発見してから、約20年で感染が広がりました。大航海時代がもたらした、思わぬ副産物といえます。

梅毒が日本に広がったのは、ちょうど戦国時代の終わり頃。遊女やその客の間で感染が広がったため、当時でも性行為によって感染する病気と考えられていました。遊女や女遊びが好きな男性にとっては、梅毒に感染してこそ一人前という風潮があるほど感染者が多かったようです。

性病で鼻がもげた!梅毒の恐怖

梅毒には症状のステージが4段階あるとされます。

陰部や口腔などに痛みのない塊がでる1期。全身に発疹が現れ、発熱や倦怠感や関節痛などが現れる2期。そしてそれを越えると、3期の潜伏期を経て、3〜10年経過すると、4期となり、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍ができ、臓器だけでなく脳や脊髄、神経もが梅毒に侵されマヒ性の痴呆を起こして最終的には死に至ります。梅毒で有名な、鼻がもげるという症状は体の末端部分が腐って削げ落ちてしまう末期症状だったのです。

「梅毒にかかってこそ一人前!」といっても現代のように抗生物質がなかった当時は、最終的に死に至るお恐しい性感染症でした。

それでも感染した遊女が一人前と言われたのは、梅毒に感染すると妊娠しにくくなると理解されていたからです。
妊娠する確率が低い遊女は、雇い主から見れば休まず働かせることができる便利な存在。感染後も客を取らせ、更に多くの梅毒患者を量産することとなりました。

梅毒の治療薬がある現代でも危険な理由

抗生物質が開発された現代では、昔のように梅毒が原因で鼻が落ちるほど酷くなることはありません。
初期段階で経口合成ペニシリン剤を症状に合わせた期間服用することで完治できます。

しかし、現代でも梅毒が危険なことに変わりはありません。梅毒はHIV感染症と重複感染の多い性感染症なのです。
また、ある調査によると梅毒の感染者は、感染していない人の2〜5倍HIVに感染しやすくなるとも言われています。これは梅毒感染によって粘膜に傷がつくと、血液や体液を介して感染するHIVに感染しやすい状態になるためです。梅毒への感染の疑いがあれば、同時にHIVの感染も検査するべきなのです。

女性にとって深刻な性病といわれる梅毒

梅毒の危険性のもう一つが、先の感染した遊女のように妊娠しづらくなる点です。梅毒は不妊の原因になる他にも、感染したまま妊娠した場合に死産や流産、出産後すぐに死亡してしまう危険性が高くなります。また、無事に出産できたとしても母子感染で赤ちゃんが先天性梅毒になる可能性があります。先天性梅毒では赤ちゃんの成長に著しい悪影響を及ぼすため、現代では妊娠初期に必ず母体の梅毒検査をするよう義務付けています。

将来、赤ちゃんを産みたいと考えている女性は自分のためにも、生まれてくる赤ちゃんのためにも梅毒の危険性を理解し、予防と正しい治療法の知識を身につけましょう。

世界に短期間で広がった梅毒は、治療法が確率された現代でもHIVへの感染率を高める他に不妊や赤ちゃんへの健康を損なう恐れのある性感染症です。
じわじわと感染者が増加している近年、他の性感染症と同じく警戒するべき性病と認識して予防に努めましょう。

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【参照サイト】
山の手クリニック(梅毒)

「この記事について」
特定の治療方法や医学的な考え方・評価をすすめるものではありません。
あくまでも病気に関する理解や知識を深めるための参考材料としてご利用ください。