誰でもわかる『子宮頸がん』の基礎知識

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がんは人間の細胞が突然変異して、本来のメカニズムを超えて異常増殖することで起きる病気だということは広く知られています。ところが「子宮頸がん」という女性独特のがんは原因が知られていて予防することができます。ただし、色々な問題を含んでいますのでここでおさらいしておきましょう。

子宮頸がんの原因と予防

子宮頸がんは「子宮頚部」という子宮の入り口にできるがんです。子宮内部にできるいわゆる「子宮がん」とは区別されます。20代〜30代の発症原因2位のがんであり(1位は乳がん)若い人がかかりやすいがんです。当然若い時のがんですから進行も早く、大変なことになってしまいます。

ところがこの子宮頸がんの原因が分かっています。「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウィルスによって感染、発症するものです。喫煙者は肺がんになりやすく、お酒をたくさん飲む人が肝臓がんになりやすいということはありますが、ニコチンやアルコールが直接がんを引き起こすわけではありません。しかし、子宮頸がんの場合HPVによってがんができます。

HPVはセックスをすると感染しますペニスが膣に入ることでHPVが感染してしまうのです。

逆に処女の場合は感染しません。オナニーで膣内に何かを入れても、あるいは自分の指であっても感染はしません。あくまで性器の結合が必要です。

セックスするなというのは全く現実的ではありません。実はウィルスが原因であるため、他の病気(インフルエンザやおたふくかぜ、風疹など)のようにワクチン投与で抗体ができるからなくなるのです。抗体ができれば子宮頸がんにはなりません!

子宮頸がんワクチンの副作用問題

ワクチンの予防接種は小学校6年生から受けることができます。初体験前にワクチン接種できれば少なくとも子宮頸がんの不安なくセックスができます。接種は数か月おきに計3回。自治体などの補助もあり安く受けることができます。これでめでたしめでたし、となるはずですが実は問題があります。

このワクチンには副作用が報告されていて、後遺症や障害が残ってしまった人や副作用で亡くなってしまった人がいて社会問題になっています(訴訟なども起きています)。ワクチン接種を受けないで子宮頸がんになるリスクと、接種して副作用になるリスクを天秤にかけることになります。

予防接種全般に副作用の問題はありますが、子宮頸がんワクチンはその副作用が出る人の割合が、他よりも多いようです。

HPVに感染しても100%子宮頸がんになるわけではありません。セックス経験のある女性の80%がHPVに感染した経験があるという統計もあります。大多数は発症しないのです。ただし「若い人でも発症しやすいがんである」「原因が分かっていてワクチンで100%予防できる」という事実が問題をややこしくしています。

なお、「セックス前に清潔にする」「コンドームを使う」ということによってリスクを下げることができますが100%ではありません。「どのような形であれセックスをすれば感染の可能性がある」と思ってください。どう判断されるのか皆様次第です。

「この記事について」
特定の治療方法や医学的な考え方・評価をすすめるものではありません。
あくまでも病気に関する理解や知識を深めるための参考材料としてご利用ください。